聖ドミニコ学園後援会会長 山内 匠
昭和29年9月(1954)目黒区駒場に小学校開校、多くの方々の努力によって聖ドミニコの教育思想をその方針とする学園が東京に創立されました。そして昭和35年に、小学校の父兄を母体に聖ドミニコ学園小学校後援会が結成され、学園の教育方針にもとづき、これを全面的に支持する中で側面から学園の発展に協力することを目的に活動が開始されました。そして中学校、高等学校の開校に向けてできる限りの協力と努力がはらわれました。
昭和37年(1962)に中学校、高等学校が現在の地に開校し、同時に幼稚園、小学校も現在の世田谷区岡本に移転いたしました。
現在の聖ドミニコ学園後援会に改組発展したのもこの年で、後援会々則が施行され、本格的な組織体として活動をはじめ、役員及び常任委員が選任され、常任委員会が構成されました。 この時の最初の大事業としては、現在、校門右にある体育館の建設であり、これに協力すべくバザーがはじめて大々的におこなわれました。 当時から本学園の後援会の活動方針は大変明確で公立学校にみられるPTA活動とはその性格を異にしております。というのも聖ドミニコ学園は、私立の学校であり、カトリック精神にもとづく教育方針がはっきりと打ち出されており、この方針に賛同する保護者の子弟が入園・入学しております。 したがって教育の方針や、学園の決定事項や人事について異議をとなえたりする後援会員は基本的にありえないことであるのは勿論のことと思いますが、後援会の活動におきましても学園への深い信頼のもとで学園への協力を惜しまず活動してきており、学園に意見を述べるようなことは一切行ってまいりませんでした。 このことは今日でもまったく異なることなく、一般の公立学校のPTAの存在を必要とするところがないことを意味しております。
よって当後援会の目的は後援会規約にも示されているように、会員相互の親和を図り、聖ドミニコ学園の教育環境の整備と同学園の発展のため協力することにあります。
これから後援会は、役員、常任委員、クラス委員そして会員とその連帯を強め、一層の活性化を図り、聖ドミニコ学園の今後の発展に寄与すべく積極的に活動してゆく決意であります。