2020年03月17日
2172日の果てに
新型ウィルス感染防止による臨時休校が始まって2週間が過ぎました。
この期間学校は静まり返り、ひっそりとたたずむ校舎に寂しさが漂う毎日でした。
しかし、久しぶりに子どもたちの声が聞こえてきたのは午前8時30分を過ぎたころだったでしょうか・・・。ぞくぞくと元気な子たちが登校してきました。
その子どもたちは6年生。卒業式です。心配された卒業式ですが、様々な制限を設けながらも無事行うことができました。
久しぶりにクラスの仲間や先生と再会した個々の表情は、笑顔に満ちていました。やっぱり学校は子どもたちが集う賑やかで心温まる場所だということが実感できました。
突然の休校に、卒業までの間に過ごす友達との貴重な時間が消されてしまった子どもたち。準備していたことの数々、楽しみにしていた行事やリクエスト給食、
友達や先生との思い出など、最も期待に胸を膨らませていた時間を絶たれてしまった無念さとやりきれなさに複雑な思いだったことでしょう。
だからこの卒業式を迎えることができた喜びは余計に大きかったのかもしれません。卒業式も中止せざるを得なかった学校もある中で、
無事に迎えられたことへの感謝を忘れることなく、式に臨みました。
満足に練習もできなかった卒業式ですが、先生方や保護者が見守るなか気を引き締め堂々とした姿に、入学当初からの時間が自然に頭に思い浮かんできました。
男の子の人数が多く、ひと際賑やかで明るい学年でした。ラグビーや野球が大好きで、活発さも印象的でした。叱られることの多い男子を慰める優しい女子も多いことも
また特徴的でした。下級生の面倒をよくみるので、いつも1年生に囲まれていました。そして甘える下級生たちにはしゃぎ立てられても、
嫌な顔をせずいつもにこやかに優しく遊んでいました。
小学校の生活で学んできた友達との大切な時間。その様々な時間はどれも貴重な時間です。その数々の経験をこれからに生かしていきたいですね。
くじけそうになりそうなときもくしゃくしゃの笑顔で笑い合ったことを思い出して乗り越えたいですね。つい怒ってしまった瞬間も、人を許したり、
譲り合ったりすることも少しずつ学んできましたね。これからも歩み進めていく中で、その光を強く放ち続けてくださいね。
みんなが守り慈しんでくれていることを勇気として思いながら!
入学して今日の卒業までトータル2172日間の経験を積んできました。そしてとてつもなく大きな学びがありました。今日からは言うまでもなくまた君たちの新たなスタートです。
一人ひとりが、今後さらに大切な時間を過ごし、経験を積み、存分に学びを楽しんで大きく成長していけることを心から応援しています。。
そして2172日の果てにまた常に笑顔が輝いているこを信じて・・・。