きらきらと輝く子どもたちの、スポンジのような吸収力は私たち大人を驚かせてくれます。去年より今年、先月より今月、先週より今週、昨日より今日。日々刻々「新しい人」になり、さらに成長する子どもたち。
1年生から英語とフランス語を学び、「違う存在」を喜び合う。また創作ダンスや作文を通して、「多様な表現」を学び合う。どの学びも、友達との関わりがあってこそ、自分の学びの源になっています。
高学年になり、学校行事の準備や奉仕活動への参加などをする中で、他者のために自分の力を用いる喜びを味わい、そして、6年生となって父母のように新入生をお世話する様子は実に頼もしく、また微笑ましく思います。そのすぐそばで寄り添える私たちは、まことに幸せです。
「あなたがたに新しい掟を与える。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」 (ヨハネによる福音書 13-34)
最後の晩餐の場で、ともに歩んだ弟子たちに向けてイエスが伝えたこの言葉はシンプルで、誰の心にも残る言葉です。子どもたちには、学園聖堂のロビーに飾られている陶板画を見て、この言葉を思い出してくれればと思います。
愛されてきたように、愛することのできる自分に気づいていく。小学校の6年間に、その基礎基本を学んでほしいと願っています。
聖ドミニコ学園小学校
学校長 山崎昭彦