2019年06月03日
5年信州蓼科林間学校③
3日目も、雲一つない青空が朝から広がりました。
真っ青な空に映える車山。振り向けば、朝陽を浴びる蓼科山。かっこうやうぐいすの鳴き声も
山の朝を演出してくれます。帰るのが惜しいくらいに清々しい白樺高原の朝です。
朝食を済ませ、荷物整理と部屋の掃除を終えた子どもたちは、3日間お世話になったホテル清明荘の方々に
感謝とお礼の言葉を伝え、ホテルを後にしました。
向かう先は、尖石縄文考古館(とがりいしじょうもんこうこかん)です。
最終日は、こちらで土笛づくりを体験します。
「ずっと楽しみにしていました」という子どもが大勢いたくらい、土笛づくりを熱心に取り組みました。
考古館の方からの説明をよく聞き、配られた粘土に力を込めて練り、上手に穴を開けていました。
早速、形を整え、吹き口を開けた粘土に口を近づけ、息を吹きかけ音が出るかを確かめていましたが・・・
そうは簡単に音はでません。
「スースースー」とすり抜ける風のような音しかでません。
また形をもとの状態に戻し、最初からやり直す子どももいました。「すみませーん、音がでませーん・・・」
手を挙げて笛作りの先生を呼ぶ子どもたち。先生は、手を挙げる子どもたちを丁寧に見て回ってくださいました。
でも、先生が吹いてみると・・・ 出ます!! しっかりとした音が!原因はどうやら吹き方にあったようです。
あっという間だった3日間・・・。子どもたちは普段ではなかなかできない多くの経験をしました。
ただ単に楽しさだけを求める集団生活ではなくルールやマナー、我慢や気遣い、礼儀や感謝といった普段の
生活に必要なことも多く学びました。班の仲間や他の人を気遣い助け、協力する。そこには自分に対する
我慢や自制も働いたことでしょう。しかし多くの子どもが少しずつこのような行動を経験しながら
今まで越えられなかった壁を一枚突破してみる。
この3日間がそんなきっかけの時間になったら嬉しいです。