【聖堂朝礼】祝日に考える

  皆さん、おにぎり献金へのご協力、どうもありがとうございました。おかげさまで、合わせて40万円を超えるほどに集まりました。カトリック福岡教区を通じて、おもに熊本での被災者に向けてお届けすることにします。ニュースを見ると九州では、気温が35℃以上の猛暑日になったところもあれば、急に大雨が降ってきたところもあったようです。皆さんもお祈りを続けてくださいね。

  さて、今月23日は「海の日」、24日は「スポーツの日」で、どちらも祝日です。いつもなら今頃は夏休みに入っていて、男子なら菅平でのラグビー合宿から帰ってくる頃、また信者の人たちは信者合宿に出かける頃です。でも今年は5月末まで学校に来られなかった分、今も1学期が続いています。そして今日の祝日、会社が休みでもドミニコでは授業がある、特別な日になりました。特別な気持ちで楽しんでほしいと思います。

  「海の日」が祝日になったのは25年ほど前です。日本は海に囲まれた島国です。海のお恵みをたくさんいただいている国です。広くて大きい海にありがとう、の日なのですね。

  もともとは「海の記念日」と呼ばれていた日で、720日と決められていました。2003年からは7月の第3月曜日と変わりましたが、今年はオリンピックが開かれる予定だったのでさらに変わって、開会式の前の日をお休みにしようとしたのですね。ですから、今年の「海の日」は特別な決められ方をしています。来年も同じ考え方で決められるようです。

  そして「スポーツの日」は、去年まで「体育の日」と呼ばれて10月の第2月曜日でした。今年は予定していたオリンピックの開会式の日をお休みにしようと、特別に今日になり、呼び方も変わりました。 もともとの「体育の日」は、1964年に開かれた東京オリンピックの開会式が行われた1010日に決められていました。悲しい戦争が終わり、焼け野原になっていた日本がだんだんに元の姿を取り戻し、やがて世界の人たちを招いてオリンピックを開くことができるまでになりました。ですからこの祝日は、スポーツを通して世界の人たちと一緒に過ごせる平和のありがたさ、大切さを強く感じて、感謝する記念日でもあります。

 

 もうすぐ夏休みで、家族一緒にどこかにお出かけするでしょうか。今また新型ウイルスが広がり始めていて、遠くに出かけにくいかもしれませんし、入れない海水浴場、使ってはいけない競技場があるかもしれません。なんだか残念ですね。

「今までは行けたのに、ダメになっちゃうなんて…」と思うと、心がざらざらしてしまいます。それよりも、「そうか。それなら今年はこんなふうにしてみよう」と工夫してみると、きっと新しい発見ができて、心がすっきりすることでしょう。

 イエスさまは弟子たちにこんなふうに話しました。

  「天の国の弟子となった学者は皆、新しいものと古いものとを自分の倉から取り出す一家の主人に似ている」

  神さまに心を向けて学び続けている人は、新しく見つけたものの良さと、昔からあるものの良さを、どちらも心に留めて大切にすることができるでしょう。この夏は、皆さん一人ひとりが自分で、新しいものを発見する夏になることでしょう。そのためにも、今日を、今を、大切に過ごしてくださいね。

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