一つになって

2019年11月01日

　台風災害の片づけが進まないうちに、先週にも秋雨とは思えないような大雨が何度も強い雨脚で降り続き、十月の風水害は各地で大災害となりました。千葉をはじめ各地の被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

　悲しい報道が続く中、ラグビーＷ杯で来日したカナダチームが釜石で、アイルランド代表が市原で、それぞれ片づけのボランティアをしてくださったニュースには心が温まりました。

　運動会は一日延期したものの、おかげさまで滞りなく行われ、子どもたちから元気をもらいました。団体競技はもちろん、応援パフォーマンスや徒競走でも一つになって、また５・６年生による係活動が支えとなって、一人の頑張りが皆の力になるようすをご覧いただけたと思います。

　そして親睦の集い。好天にも恵まれ、キャンパスのすみずみまで賑わって、素晴らしい一日を過ごせました。グラウンドの大型遊具で体を動かし、屋台に並んではしゃぎ、縁日を存分に楽しむ。そんな一日の中で子どもたちは、保護者の皆様が一つになって熱心にご奉仕される後ろ姿を見て、それぞれに深く学んだことと思います。

　この日、聖堂で行われた聖歌隊コンサートに続いて「メールマリアトマシナ感謝の集い」が開かれました。８月末に理事長職を退任されたメールを囲むこの集いは、後援会ＯＢの方の声掛けでそっと企画されました。田中神父様や武田理事からの感謝の言葉のほか、メールご自身からもスピーチをいただき、最後にメールの指揮で会場が一つになって校歌を斉唱しました。

　メールの言葉と笑顔はいつも子どもたちを、そして学園全体を、優しさのうちに温かく包み込んでくださいました。仙台の修道院に住まいを移されましたが、これまでのように祈りと励ましを私たちにくださることでしょう。

　さて、今月下旬には教皇フランシスコが来日され、わずか４日間の日程で長崎・広島・東京を訪問されます。２５日には東京でミサが行われますが、全国の教会から参列希望がある中でカトリック学校にも機会をいただきました。希望する児童が多数いると思われますが、小学校では会場の混雑や待ち時間の長さを考慮して全体参加とはせず、信者の集い参加児童が教員とともに参列することといたしました。このため当日は短縮授業となりますがご容赦ください。

　教皇は「祈りと行動の人」と伝えられています。就任時から「ともに暮らす家」を大切にすることを望まれ、バチカンに人を招くよりも自らが出向いて語られてきました。今回も、現代社会にあって私たちが「忘れてはいけないこと」を発信されることでしょう。教皇のメッセージに改めて耳を傾け、一人ひとりの祈りの力を信じ、一つになって歩んでまいりましょう。