2019年06月10日
「小規模な女子校」石川一郎
「小規模」「女子校」
と聞いて、皆さまはどう思いますか?
この二つの言葉に関して、内と外で印象が大きく異なるのではないか、と思います。
外からみた時、近年その重要性が叫ばれている「多様性」という価値観からすると、
?の感覚を持たれるのではないかと思います。
「男子」がいない、生徒の絶対数が少ない、という点で閉鎖的な感じがするかもしれません。
自分自身も実はこの感覚を以前は持っていました。しかし、この学園と関わらせていただいてから、
そうでもないな、いや案外思春期にはいいかも、くらいに感じているのです。
「大規模」「共学校」
たしかに、多様な人間は絶対数としては存在します。
ただ、考えてみたいのは、個人が尊重されて、個性が発揮されているのかどうかです。
これは一概にこうと断ずることは出来ませんが、思春期の男女が集まっていて、
各自が自我を存分に発揮するのは難しいのではないかと思います。
いかがでしょうか。
自分自身、男子校で始まり、共学を経験し、現在女子校で働いています。
授業をやってみると、男子校と女子校はとても賑やかで個性的と感じます。
共学校は、どうしても思春期には思いきった言動は避けがちです。
「これどう思う?」
という質問に対して一番活気あるのは男子校です。ま、男子は女子がいないと元気です。
これが、共学になると、一部を除いて声が出なくなります。
なんか、わかりますか(笑)
女子校は、実は一つにくくりにくい、です。大きく分けると二つかな、と感じています。
一つのタイプは、忖度が働き、空気をよむ体質が強いと予定調和的な声しかなかなか出てこない女子校です。
そして、もう1つのタイプは、個人が尊重されて、個性が存分に発揮されている女子校です。
聖ドミニコ学園はまさに後者です。
授業の様子を見ていると、一人ひとりが尊重されており、存分に個性が発揮されています。
先生の問いかけに対して各人が自分の感じたことを率直に発言し、他の生徒の発言もきっちり受け止めています。
空気をよんで、同調圧力のもと予定調和的な発言ではないのです。
わかりにくい話になってしまったかもしれません。
ただ、「小規模」な「女子校」の良さが聖ドミニコ学園にあるということをお伝えしたかったのです❗
今月は授業を公開している日があります。
よろしければ、岡本の地にいらしてください。