「高校3年生インタビュー②」石川一郎

「フランス語」

聖ドミニコ学園に来て、教育の話を聞いていて驚いたのはフランス語を教えていること。
そして、未だに第一外国語としてフランス語を選択することができること。
何故驚いたかは、私の母校がまさにこのスタイルで教育をしていたからです。
小学校三年生の途中に帰国生として編入した時にフランス語と出会いました。
最初は授業を受けていても、ちんぷんかんぷんだったのですが、英語がわかっていたので、
だんだんとフランス語もわかるようになっていきました。
フランス語は、英語よりどこかユニークなところもあり、また芸術性を感じるところ、
教えてくれる先生たちもお洒落な先生が多く、楽しく学ぶことができた思い出があります。
さて、高校三年生のインタビューに戻ります。
彼女は推薦入学試験を次の週に控えているということでした。入学できたらフランス語をまだまだ学んでいきたいということでした。

高校生活の思い出の話を聞いている中で興味深かったのは、コリブリという「日仏高等学校ネットワーク」のプログラムでフランスに交換留学に行った時の話でした。
彼女は現地の学校で授業を受けていましたが、その話で興味深かったことがあります。
現地の学校ですごいと感じた「問い」は
「あなたが美しいと思うものを4つあげなさい」
こんな正解もなく、抽象的な「問い」に高校生が答えられるのかなと思いましたが、
フランスの高校生は延々と語ったそうです。さすがですね!
世界の大学入試を調べている時に、フランスのバカロレアの試験で哲学が必須であるということでしたので、学生たちも、さもありなん、ということなんでしょう。
それからホームステイの話です。
家族とともに毎日一緒に食事をしていた時に、いつも長時間家族同士で会話をしていたということです。
それも政治、経済から芸術、哲学や宗教にいたるまで毎日1、2時間延々と続いたそうです。
そして日本と違うのは、お父さんの意見に家族が決して流されないことだと言うのです。
各自が自分の意見をきちんと述べると
フランス人の会話について、以前フランスに詳しい方に聞いたことがあります。
他人の意見をそのまま受け入れても会話はそこで終わってしまう。
だから、あえて「NON」から返事を始めて会話を続けていく。
自分の考えと違う見方を提供してくれるのだと。

若いうちにこんな異文化に触れられる。。
素敵な話をこの生徒からも聞くことができました!

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