2018年10月26日
「ドミニっ子」 石川一郎
最近、授業を見る機会が多く、「ドミニっ子」の様子がだんだんわかってきました。
素晴らしいのは、先生たちが授業で発問をした時の反応です。
正解があるものでない問いかけに対して、素朴というか純粋というか、とてもストレートな反応をします。
周りにどう思われるとか、「こう言ったら先生はどう思うか」といった感じの反応が中学生くらいになると増えるのですが、見事なくらいそんなことがないのです。
何がテストに出るのか、とか「これを考える意味あるの」という反応もないのです。
生徒たちは、どの教科に対してもとても純粋に取り組んでいるようです。
宗教や芸術といった科目もとても前向きに取り組みます。
そういう日常の取り組みの中で、あるタイミングで覚醒することが、先生たちや卒業生の話を聞くとあるようです。
「あ、これが自分のやりたいことだ」
生徒たちは、カトリックの影響を知らず知らずのうちに受けているように感じます。
「何か人のためになることをしたい」
「そのために自分は何が出来るのかな」
という心がベースにあるように思います。
大学進学といった狭い世界で考えているわけでなく、そこを突き抜けた世界に行こうとしている。その途上に大学がある。
今回の話は、なかなか表現するのが難しいのですが、学校教育に対する大きな気付きを「ドミニっ子」はくれることを強調したいです。