2018年10月19日
「聖ドミニコ学園宗教の時間」 石川一郎
「宗教」の時間
宗教系の学校以外では受けたことがない方が多いと思います。
どんな授業が行われているのでしょうか?
イメージからすると立派な先生が、人としての在り方、生き方をお説教する感じでしょうか。
今日の宗教は、現在、聖ドミニコ学園が取り組んでいるPBLで行われています。
テーマは、「goodnewsを見つけよう」です。
聖書の伝える「福音」とは「良き知らせ(good news)」を意味します。
「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」
「父母を敬え、また、隣人を自分のように愛しなさい」
「兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい」
「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、たかぶらない」
「子たちよ、言葉や口先だけでなく、行いをもって誠実に愛し合おう」
この5つの「み言葉」が題材です。
生徒たちは、まずどの言葉が好きかグループで選びます。
その後、最近自分にあったgood newsを振り返り、ふせんに多く書き出します。
その体験をグループで共有し、「み言葉」とつながりそうなものを選びます。
自分の身近な生活の中にも「み言葉」が生きていることを、生徒たちはだんだん気がついてました。
聖書の内容が、ジブンゴトになっていくのです。
それにしても、ここの生徒たちは、こういった課題にも力まず、でも斜にかまえずに楽しんで取り組みます。
自分に起きた出来事をあっけらかんと言葉にしていく、学びの大事な作法だと感じます。
そこにいつもながら可能性を感じます。
さて、この課題は、次の時間には作品として表現して、掲示するというデザインのワークに続いていきます。
聖書の「み言葉」という普遍的な言葉、ある意味抽象的なものをジブンゴトの具体的な言葉に置き換える、そこで終わらずに、グループ作品にしてデザインし、抽象化する。
思考のスキルもふんだんに盛り込まれています。
楽しかったです。