2018年09月21日
「中1古文でPBL」 石川一郎
聖ドミニコ学園では、PBL型の授業を積極的に取り入れていこうとしております。
数日前、中学1年生の古文の授業を使って研究授業が行われていると聞き教室に足を運んでみました。
「古文でPBLなんて出来るの?」
という声が聞こえてきそうですが、教室では立派にPBLが行われています。
教材は、有名な「竹取物語」です。
生徒たち同士で話し合って訳す、なんて内容ではないんです。
なんと、「竹取物語を劇にしよう」がお題です。
いやはや素晴らしいです。
日本では、「劇」は小学校くらいで中学以後は授業で扱われることは少ないです。
一方、ヨーロッパの学校では、「drama」がカリキュラムに入っています。
これは、上手く演じることが狙いではありません。
与えられた内容を深く理解をした上で細部は自分で想像することが求められます。
まさに、精読、要約、そしてメタ的に作品を読み込んで、「そうぞう(想像・創造)」することが求められます。
今日の授業では、チームごとに場面を選び、配役や役割分担を考えるプロジェクトが行われていました。
今日の授業の前後には、もろもろ仕掛けがあり、生徒たちは内容を理解するようにプログラムが出来ています。
授業の狙いは、わかっていただきましたか?
演じる時は、行間を埋めながらもどこか自分の解釈を身体で表現しなければならないのです。
古文は現代文を読むよりも、おそらく想像力がトレーニングされると思います。
また、古文を口にすることが、後の古文の鑑賞に役に立つことは間違いありません。
各教科で研究授業が行われていきます。
最初に見た授業が、いきなり素晴らしい授業でワクワクしております。