「英語イマージョン」石川一郎

来年度から聖ドミニコ学園は、イマージョンコースを立ち上げます。
イマージョンとは英語のimmerse(浸す)が語源であり
「その言語に浸りきって習得する」という意味になります。
英語だけでなく、英語以外の教科を「英語で」学びます。
本校では、数学と理科を「英語で」学びます。
ネイティブスピーカーと日本人の先生のチームテーチングでの授業となります。
授業の大半を英語で行い、どうしてもわかりにくい部分を日本人の先生がサポートします。
イマージョンコースは、日本の大学だけではなく海外大学の進学も視野に入れています。
前回のブログで書いたことでもありますが
英語で学んだり、仕事をする場合に大事なことは何か。
それは英語の世界観で物事をとらえること。
教科で学ぶ中で具体的な例をあげてみます。
本校でイマージョンを実施する科目に数学があります。
「1,000」という数字があります。
0が3つ続くと「,」の記号がきます。
大きな数字が続いていく中で、3つずつにつきます。
表記もthousand(千)million(百万)billion(十億)trillion(一兆)となります。
日本では、大きな数字が4区切り。
万、億、兆・・・と
0を区切る感覚が日本語と英語では異なります。
数字を数える時も日本では、開いた手から指を一本、一本握り、
英語では握った手から指を一本、一本開いていきます。
海外などで英語での数学の授業をみていると気が付くこと、
それは授業の中で計算機を使用することが普通であること。
数学の教科には二つの大きな狙いが。
問題を「どうやったら解けるか」と「正解を出す」。
計算機を使用するとなると前者が重視され、後者は重視されてはいません。
日本の教え方と英語での教え方、どちらがいい悪いではなく
大事なことは数学という教科に対する世界観が異なるのです。

イマージョンコースでは、英語で学ぶ授業が週14時間。
高校1年生までで約2000時間、「英語に浸ります」。
海外留学で英語に触れる時間が一般的に2000時間と言われています。
海外留学なしに留学1年分の英語のシャワーを浴びることができるのです!
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