2018年06月05日
「女子教育」中編 石川一郎
前回の続きです
自分は昭和に生れ育ち仕事も昭和で始めました。
振り返ってみると、歩んできた時代に重視された価値観は以下の三つが大きかったと思います。
・経済成長
・システム思考
・出世
「より良く、より効率的に、よりえらく」
といった感じでしょうか。
頑張って努力していくと、「より~」になるという右肩上がりの風潮。
自分自身もこの価値観にどっぷりつかってきたと思います。
教育では、「目標を掲げ、努力と忍耐をへて、達成する」ことが重視されます。
「組体操」なんか、その典型的な例かもしれません。
21世紀となり平成が終わろうとしている今、価値観は大きく変容してきたと感じます。
経済成長を求めるあまり、環境問題や貧困格差といった大きな問題が
国境を越えて存在するような状況となりました。
若者たちはこの前世代のツケに直面していかねればならないのです。
価値観の変容がおきていることを痛感します。
このまま「より良く」を進めたところで未来は本当に明るいのか?
そして、若者の価値観に大きくすわるようになった価値観は何か?
それは、「居場所感」と「社会貢献したい」ではないかと思います。
社会に蔓延する不安感からなのか、自分に自信が持てない若者が多く
「こんな自分でもここにいていいんだ」という承認欲求が強くなっていると感じます。
そして、承認欲求が満たされると社会に対する貢献をしたいと感じています。
「何か自分でも役にたてることはないのかな」
「よりよい社会のために」「世界が持続するために」と。
ここで私見を述べます。
前者の価値観は男性社会に強くあるような気がします。
一方、後者は女性の方が感覚的にはしっくりくるような気がしてなりません。
女子教育にも「男性社会に追いつけ、追い越せ」といったことと
まったく異なる価値観が求められていると思います。
次回、このことを具体的に書きます。